雛人形
五月人形
能人形
制作工程の紹介
材料のヒバを丸太や角材の形で、
予め乾燥させておく。
(大きさにもよるが1年以上)

乾燥して割れや狂いの起こりにくくなった木材を、兜を制作するのに必要な大きさの
ブロック状に製材し、輪郭にそって切っていく。(後を考えてワザと残しておくことも有る)
叩きノミで
大まかに形を掘り出す。
(荒彫りと言う)
荒彫りした面をノミや彫刻刀で整え、筋や模様を掘り出す。ここが彫りの仕上げの段階なので、完成形がこの段階で決まる。
彩色の段階で顔料や箔が綺麗に載るように、下地を作る。下地には砥の粉胡粉などをと混ぜて塗っていく。
この兜では、吹き返しの部分の龍と雲を模した模様に、高さを出して立体的に見せるために盛り胡粉で模様を盛り上げている。
※ 顔料(がんりょう)
彩色に使う絵の具で、鉱物などから作った物で、日本画にも使う。

※ 砥の粉(とのこ)
石の粉のことで、彩色した時に木目が浮き出るのを防ぐ役割がある。

※ 胡粉(ごふん)
貝殻の炭酸カルシウムから作られる白い顔料。

※ 膠(にかわ)
牛や鹿などの動物の皮や骨から作られる接着剤のようなもの。

※ 盛り胡粉(もりごふん)
胡粉の一種で、胡粉より盛り上げに適している。

彩色の前にまず、金箔銀箔などを貼っていく。(箔押しという)
箔を貼る場所に膠を塗り、乾き始める直前にすばやく貼る。筋や盛り胡粉で高さを出したりしているので、その部分もしっかりと貼っていく。



箔を押し終わったら、箔の上から礬水を塗り箔を確実に貼り、箔の上に彩色しやすくする。(しないと弾くことがある)
※ 金箔・銀箔(きんぱく・ぎんぱく)
金属を薄く叩き延ばしたもの。

※ 礬水(どうさ)
膠にミョウバンを溶かしたもので、顔料の滲みを抑えたりする。
いよいよ彩色していく。基本は淡い色から濃い色の順序で塗っていく。この兜の場合は、白、朱、古代紫、藍色、墨の順序で塗っていく。藍色より古代紫の方が濃いのだが、吹き返しの古代紫の上には雲を模して金粉をふるので、順番が前後することになる。
彩色が終わったら、
兜の鍬形を取り付けて完成である。

※ 鍬形(くわがた)
兜の額についている立飾り。
 
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